社会についてのキーワード2
- 白書
- 白書とは、中央省庁が社会の実態や政府の施策について国民に周知させる事を目的に編集する政府刊業物のこと。一般に、毎年発行される。白書の種類に応じて、法律に基づき国会に提出するもの、閣議で報告または配布されるもの、など公開の手続きが異なる。また、気象白書のように、国会や閣議に提出する義務のない”通称”白書も存在する。
- 原田ウィルス
- 主にファイル共有ソフトであるWinnyやShare等を媒介として感染するコンピュータウイルスである。ファイル共有ソフト以外のアップローダなどでも確認されている。ウイルスファイルを実行したときに原田と名乗る人物画像が表示されるウイルスを総称して、原田ウイルスと言われている。そのため、亜種は100種類を超えると言われており、ウイルスの挙動は一つではないため、駆除方法も一つではない。原田ウイルスは専用のソフトウェアを使って容易に作ることができるため、初心者でも簡単に作ることができる。原田ウイルスが登場以前に蔓延していた山田ウイルスの亜種なのではないかという噂があったが、実際は山田ウイルスとは全く別物といえる。
原田ウイルスMk-IIは原田ウイルスの中で後継亜種といわれているものである。2007年2月頃に出現が確認された。
ウイルスの作成者である当時大阪電気通信大学大学院生の男は京都府警により2008年1月24日に逮捕され、京都地裁は2008年5月16日に著作権の侵害(ウイルスにアニメ画像を使用したこと)と名誉毀損(大学院の同級生の写真・個人情報を使用したこと)で懲役2年、執行猶予3年(求刑・懲役2年)の有罪判決を言い渡した。
- ヒートショック
- 急激な温度変化により体が受ける影響のことである。リビング・浴室と脱衣所・トイレなど、温度変化の激しいところを移動すると、体が温度変化にさらされ血圧が急変し、脳卒中や心筋梗塞などにつながるおそれがある。日本の入浴中の急死者数は諸外国に比べて高いとされ、その理由は「お風呂場と浴衣室の温度差」であるとされる。
- フィッシング詐欺
- 金融機関などからの正規のメールやWebサイトを装い、暗証番号やクレジットカード番号などを詐取する詐欺。「釣り」を意味する「fishing」が語源だが、偽装の手法が洗練されている(sophisticated)ことから「phishing」と綴るようになったとする説がある。
- プロバイダ責任法
- インターネットでプライバシーや著作権の侵害があったときに、プロバイダが負う損害賠償責任の範囲や、情報発信者の情報の開示を請求する権利を定めた法律。2001年11月22日衆議院本会議で可決・成立した。正式名称は「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律」。この法律では、権利侵害の被害が発生した場合であっても、その事実を知らなければ、プロバイダは被害者に対して賠償責任を負わなくてもよいとしている。
- 法テラス
- 正式名称は日本司法支援センター。愛称の法テラスは「法で社会を明るく照らす」の意味が込められている。2004年に成立した総合法律支援法により、全国の都道府県所在地などに事務所が設置されている。法律上のアドバイスはしないが、法的トラブルの内容に応じて弁護士会や司法書士会などの専門機関を紹介する。法テラスの業務は2006年10月、全国で一斉に開始した。
- ホワイトカラー・エグゼンプション
- ホワイトカラー労働者(主に事務に従事する人々を指す職種・労働層)に対する労働時間規制を適用免除すること、またはその制度。
各国の労働法制において、労働時間の規制がなされていることを前提としてその規制の適用を免除し、または例外を認めることで、労働時間の規制を緩和することをいう。狭義には労働時間そのものに関する規制についての緩和を指すものであるが、労働時間規制に付随する規制として、労働時間に応じた賃金の支払いの強制や、一定の時間を超えた超過時間についての割増賃金の適用義務化などが設定されていることから、広義にはこれらの適用の免除についても本制度の範疇として理解される。